お店の繁盛に必要な〝デザインの価値〟については話してきましたが、これからますます増えるであろう、〝事業に必要なデザイン世界〟も話したいと思います。

 収益性のアップにもデザインによる差別化が必要です。

 今年(2016年)に入ってから急増しているのは、不動産業界や建築業界、あとはコンサルタント業界。この業種の方々からのお問い合わせが多くあり、〝デザイン面で手伝ってください!〟って言っていただけるケースが増えました。

 デザインを武器にする時代の到来。

 建物のデザインや空間とのバランス感。ロゴやマーク、キャラクターや看板デザインについてなど、差別化のためにデザイナーの採用を考える方々が増えているのです。しかし、嬉しい場合もあれば、そうでない場合も。

 デザインが好きだから!と言える方々はまだ少なくて、武器になるからやらざるを得ない、こういう発想で声をかけてもらえても、予算が合わないことを理由にデザインは捨てられてしまうかもしれない、そんな危惧が頭をよぎるのです。失礼を承知で言わせてもらえれば、利用価値としてのデザインでは、人気にはなれない気がします。

 収益性の建物であれば、3方両得。すなわち、建物オーナー、プロデュースサイド、そして街並。この3者が特になってこそ評価されていくものだと思います。

 お金を生むためのデザイン。

 このことは良い悪いを論じることではなく、事実として収益に貢献することがデザインの持つ使命だし、そのデザインを担当するデザイナーにとっても収益を上げなければいけないことは宿命ですよね。〝デザインは経済を動かすもの〟として位置づけている自分にとっては、こういう世界が広がっていく事も本望、美しい街並形成になっていくことに参加できることは、人として、満足度の高いことですね。


〜よっさんの大切にしていること〜

収益性だから、とあまりに意識を強くし過ぎると、予算配置によって大切なデザインが殺されてしまうという本末転倒な事態はままあることだと思います。問題はどこまでこだわっていけるか、デザイン好きがデザインを諦めるなんてことのない、デザインが当たり前の日本になっていってほしいですね、ほんとにそう思う毎日です。