ある街に1階にテナント誘致する予定の2、3階が賃貸マンションビルをデザインした事があるのですが、ビルオーナーのこだわりもあり、1階のお店は多くの入居希望者の中から BARを希望し、ビル側の価値観から、〝お店のデザインもビルデザインをしたよっさんに、できれば依頼してほしいけど、絶対ではないから!、でも検討してみてほしい!〟、とお話を進めてもらったことがあるのです(2015年のこと)。

 同じ価値観を持っててもらえたから。

 BARオーナーから快諾を得たとご連絡を頂き、お手伝いをすることに!!

 実は名古屋市内の中では少々治安が悪いところで、BARに女性が来店してもらえるようなところではなかったのです、そこで、ビルは飲食店誘致を目指していたので、道路との間 に外部テラスができる空間を予め設計しておいたのです、そのことも功を奏したのもあるでしょうし、かつても街並にはなかったデザインセンスの内外装を持つビルが出現した事で、道行く人たちからの噂が広がり、BARではないような客層(女性や年輩のカップルなど)が 集まる事態が生まれ、周りにある飲食店までもが集客が良くなり、全体が活性化したことがありました。

 町並みは変えられる!

 ビルオーナーは実は不動産業の方で、収益性を重んじる傍ら、デザイン性も大事にされて、〝デザインのないものに成功はない!〟とまでの気持ちを持っておられる法人の代表者の方でした、徹底してモノづくりにこだわり、よっさんを信頼してくれて、ビルを思うままに作らせてもらいました、もちろんたくさん考えたし、こんなのが良いとか、あんなのが良いとか、最初のうちは考えたけれど、やっぱり最初に湧いてきたイメージ通りに提案、また、BARもオーナー希望があったけれど、ひとまず提案させてもらったデザインをとても気に入って もらえて、オーナー希望とは違う形ではあってもオーナーのお気に入りのショップを手に入れてもらったのです(全てがローコスト、ハイセンスである必要は収益性のある事業には当 たり前のこととして)。

 町並みができていく過程は飛躍的です。

 こうして、町並みが変わり、同業のBARが半年に2店もできたりと相乗効果を生むような街形成がされていき、ちょっとした名物ゾーンができていきました。この間、たったの1年くらいの出来事でしょうか?!

 この不動産業のオーナーは次なる展開を模索しながらチャンスを待っている状態で、週に 1回くらいのペースで〝その後の展開〟を話し合ったりし、新たな人脈にも恵まれていきな がら確実に前に進んでいます。

 3方両得。ビルオーナーにも店舗オーナーにも、そして町並みにも得を!

 デザインへのこだわりが人を呼び、利益を生み、町並みが形成され、また利益を生む、その上でその後の事業への展開にまで影響をしたのは、何を置いても〝オーナーのデザインへのこだわり〟だったのではと思います。デザインへのこだわりは読めない結果を生む事もあるのですね。


〜よっさんの大切にしていること〜

目立ちたい!という意識だけでのモノづくりでは集客性は上がらない、そして街並形成までも生まれる可能性があることも大切に考えてほしいと思います。